SSブログ

アップハンドルとラインディング。 [過去のバイク]

先日の「感覚」から、既に譲り受ける事は8割方決めていた。
―が、その感覚が錯覚で無いことを確認したい。それが残る2割だ。

話が逸れるが、SR400とZX-10Rを繋ぐ幾つかのバイク達…その中に、D-TRACKERと呼ばれるバイクがいた。―今でこそ旬は過ぎたが、「モタード」と呼ばれるムーヴメントを築いた先駆け的な存在である―と言えば聞こえは良いが、要するにオフロード車(KLX250)にオンロード用17インチの足回りを履かせたバイクである。

オンロードのグリップとオフロードの運動性。相反する性能を上手くバランス取りしたのがモタードと呼ばれる車種である。そしてその最も特徴的なのがその走行性能…というか走行方法。4輪ではメジャーな技術だが2輪では未だマイナーたる走行方法…スライド、4輪風に言えばドリフトである。

今までのバイクはグリップに頼って走る…という概念を打ち崩したその走行方法。グラベルなサーキットにおけるタイムはどうあれ、モタードのコース(ターマック2割:グラベル8割)において、その走法は確実にタイムを弾き出し、浸透して行った。そしてその走法の視覚的なインパクトにより、ストリートへの浸透も少なくは無かったのだ。

…まぁ、結果から言ってしまえば。数回のスリップダウン&ローリング、そしてハイサイド…を経験し、ボクはその習得を諦めた。当時、通っていたショップ、THE BRAKE SHOPのオーナー、トニー・シュルツェ氏、そして親交のあったADタク氏等の走りを見て、限界を感じたからだ…というのは、言い訳に過ぎないかも知れないが。

ちなみに、下記に記載した画像は、ボクが載っていたD-TRACKERの画像である。

12539579_668775539[1].jpg


12539579_2545875636[1].jpg


スライドを前提とした為、必要なパワー―KLX300のシリンダー&ピストン+BEETのハイカム―を用意し、次には「キチンと流れる足=踏ん張れる足」―前足バネ5cmカット&特性フォークオイル+OHLINSフルアジャスタ―、その制御にブレーキ強化―Bremboラジポン+BRAKNIG4pod+BRAKING320φWAVE(共にレース用)―
と、そのままレースに持ち込めるレベルでの車体を作成した。

…が、結局は自分自身のライディングセンスに限界を感じ、お店に引き取って貰う事となる。

しかし、僕の中にモタードの乗り方は浸透してしまったらしく、以降、アップハンドルのバイクに乗る際にはその際の癖が顕著に出る。これは、今までの車暦がほぼセパハンだった為に、アップハンドル=モタ乗りをしてしまうのだ。

つまるところ、簡単に言ってしまえば、それまでの「車体と共に乗り手もバンクする」、ハングオン的な乗り方ではなく、どれだけ「車体がバンク」していても乗り手は路面に対して垂直、コーナーに対して内足を車体の外に出しバランサーとするモタ或いはオフ的な乗り方が身についてしまっているのだ。

先日の「感覚」の際にも、乗り方は上記と同様。そしてその際に感じた違和感…と言うか欠点がある。それは車体のコンパクトさを重要視されるスクーターならば仕方が無い点なのだが…ハンドルが、低く…短い、のだ。これでは、体を倒しこまずには、充分なバンク角を得られない。かと言ってハングオフするには、ハンドル位置は高過ぎる上、ホールドするべきタンクが存在しない。ノーマルは、どっちつかずの微妙な状況にある。

ならば、キチンとハンドルを備えてしまえば良いのだ―。
こうして車体預かりのまま、「彼」はバーハンドル化への道を歩む事となる。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:バイク

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

声が、聴こえる。バーハンドル化 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。