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読後感想、『ビブリア古書堂の事件手帖』の終わりについて。 [読書]

たまには本(小説)の読後感想でも…。

BWSとVOXだけではネタが尽きるので水増しネタというのもあるが、たまにはこんなのも良いだろう…なぜか、バイク雑誌以外はマンガしか読まないと思われている様だし。

拙いとは言え、一定のテキストが書けるという事は、アウトプット出来るだけの何かがあり、それは相応のインプットから為る…とは理解されないんだよなあ。

マンガが書けるとマンガを読むは=ではないが、少なくとも読んでないと書けないのだ。

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2017年2月刊『ビブリア古書堂の事件手帖7~栞子さんと果てない舞台~』

てなわけで本日のお代はコチラ。ドラマ化もしたビブリアシリーズである。黒髪ロングと巨乳がトレードマークの栞子なのに何故に剛力…。

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2014年12月刊 『ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~』

2015年、2016年、の丸2年と2か月の重点期間を経て、満を持しての最終巻!

…みたいな呷りだった様に思うが、丸2年以上も新刊を出さなければ前作の内容なんて忘れているよなあ…と思いながら、読み進めると案の定、思い出せない事が殆ど。

前作で確執が判明した祖父、叔母と姪…の話から始まるのだがもう、半分位読み進めた辺りでボンヤリと思い出し、何時になく先が読める展開と微妙なトリックで話が進む。

ある意味、黒幕的な母とのやり取りも薄め。ネタとなる『作品』では絡むのだが、人間として絡むシーンが極めて少なく、あっという間にエピローグへと到達。

まあ、最終巻とは思えぬほど、ページ少ないもんなあ今作。

急激にエピローグで語られる大輔と栞子のストーリー…終盤にきてようやくと思いきや、10頁も無い中では無理矢理、最低限の報告で終わらせた感が酷く、やや寂しい感じ。

個人的に最後のネタがシェイクスピアってのもアレだが、シェイクスピアと作品に関する話ばかりで、今までの様な群像劇…ではないが、ドラマが非常に薄く感じられたかな。

題材、設定、ページが全て、この刊で終らせるためだけ、最低限、に思えたのも微妙。

書けずに筆を折る、ネットで言うエタる結果にだけはしなかったのは評価出来る。

…が、作品として評価出来るかと言えば、微妙だろうねえ。特に、キチンと最初から新品定価で、シリーズを買い支えたユーザには不満が残るだろう、な。

スピンオフはどうすっかな…三上さんはもう買わないだろうが、書くのが峰守ひろかずさんなんだよねえ…この人の本は読んでるし、峰守さんなら…でもスピンオフじゃなあ。

ちなみに峰守さんの『絶対城』シリーズは、京極シリーズが好きならばおススメ。
 *真怪が出ちゃうのが反則気味。京極は誤怪だが、虚怪や偽怪系が好きならば。

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